既存プロジェクトを調べる
リポジトリの構成、実行方法、関連コード、テストを順を追って把握します。
このレッスンで学ぶこと
既存プロジェクトでは、コードを書くより先に、作業場所・現在の変更・実行方法・関連コードを確かめます。最初に一度にすべてを説明させるのではなく、広く概要をつかんでから対象を絞ります。
1. 作業前の状態を確認する
プロジェクトの所有者から作業範囲と利用ルールを確認し、意図したリポジトリのルートからClaude Codeを開始します。共同作業中のファイルや未コミット変更を勝手に戻したり、削除したりしないでください。
最初に、読み取りと説明だけを依頼します。
まだファイルを変更せず、このプロジェクトについて次を調べてください。リポジトリの目的、主要なディレクトリと入口、利用技術、テストとビルドの実行方法、既存の作業ルールを示してください。根拠となるファイル名を各項目につけ、見つからないことは推測せず「未確認」と書いてください。
回答に出たファイルを実際に開き、説明がコードや設定と一致しているか確認します。
2. 依頼に関係する処理をたどる
次に、解決したい課題を一つ選び、ユーザー操作から結果までの流れを調べます。
「〇〇」という機能がどのように動くか調べてください。まだ変更はしないでください。利用者の入力から画面表示/出力まで、関係するファイルを順に示し、それぞれの役割と確認できた事実を説明してください。推測とコードから確認できたことを区別してください。
小さな変更でも、呼び出し元、データの変換、エラー処理、関連テストまで追うと、同じ処理を別の場所に重ねて実装するリスクが下がります。
3. テスト方法と作業範囲を決める
package.json、プロジェクトのREADME、CI設定やテスト設定など、リポジトリにある実行手順を調べます。記述が見つからないコマンドを推測で実行せず、まずその根拠と副作用を確認します。
作業開始前に、次を短くまとめてもらいます。
- 対象ファイルと関係する処理
- 変更前に存在する作業や未コミット差分
- 関係するテストと実行方法
- 想定する最小の変更範囲
- 完了条件と、今回行わないこと
演習:調査レポートを作る
練習用の既存プロジェクトで機能を一つ選び、変更せずに調査します。回答からファイル名を2〜5個選び、実際のコードを確認して、処理の流れを短く図または箇条書きにします。
完了条件
- 対象の作業場所と既存変更を確かめた
- 機能の流れを根拠となるファイルとともに説明できる
- テスト・検証方法をリポジトリの設定から見つけた
- 変更前の作業計画と完了条件を作った
- 調査中にファイルを変更していないことを確認した
参考資料
- Claude Code 共通ワークフロー — 既存コードの概要や関連ファイルを調べる公式プロンプト例。
公式ワークフローの参照先を2026年10月18日に確認しました。プロジェクトの規約や実際のテスト手順が公式例より優先です。
次に読む
プロジェクトの指示を整えるで、毎回繰り返すルールを短いプロジェクト指示に整理します。